愛犬のシャンプーはおすすめの健康チェック法
ペットのシャンプーというと、ペットサロンや美容室におまかせしてしまっているオーナーさんも少なくないです。
でも、日々の変化や健康チェックとして、シャンプー、ブラッシングなど愛犬の身体に触れて変化を見てあげることは、病気や腫瘍などの早期発見にもつながる良い機会になります。
高齢化で増える腫瘍リスク
ペットの寿命は一昔前に比べるとずっと長くなりました。
動物病院の充実、医療内容の充実、薬の充実など、医療サービスの進歩でもあり、天寿を全うするペットが増えています。
それと同時に、死因の約半分が癌(悪性腫瘍)となっています。
犬が掛かりやすい癌(悪性腫瘍)の種類
飼い犬が掛かりやすい癌の種類は以下のようなものがあります。
- 皮膚腫瘍(肥満細胞腫など): 全身のどこにでもできる可能性があります。しこりやできものとして見つかることが多く、犬の悪性腫瘍で最も発生率が高いとされています。
- 乳腺腫瘍: メスの犬に非常に多く、未避妊の犬では発生率が跳ね上がります。初期の避妊手術である程度予防が可能です。
- 悪性リンパ腫: 全身のリンパ節が腫れる病気で、進行が早いのが特徴です。
- 血管肉腫・骨肉腫: ゴールデン・レトリーバーなどの大型犬で特に発生しやすい傾向があります。
癌は進行すると治療が難しくなるため、気になる症状がある場合は、かかりつけの動物病院に早めに相談する必要がでてきます。
何にもまして、早期発見が大事になってくるわけです。
わんこの身体をくまなく触れるシャンプーはおすすめの健康チェック
個人的にこれらの腫瘍の早期発見にもつながる健康チェックとして、オーナーさんの手によるシャンプーをおすすめしています。
発生率の多いと言われる皮膚腫瘍は、全身を体毛で覆われている犬にとってどうしても発見が遅くなりがちです。
シャンプーは、ここに定期的にチェックを入れられるためにおすすめです。
シャンプー時、ここに注意してみよう
皮膚のチェック: 地肌に赤み、フケ、湿疹、かさぶた、脱毛がないか確認します。
耳のチェック: 嫌な臭いがしないか、耳垢がたまったり赤くなったりしていないか見ます。
全身の触診: 洗いながら体をなでて、痛がる場所はないか、しこりやイボができていないか確かめます。
ノミ・マダニ: 皮膚に黒い小さな虫や、吸血して膨らんだマダニがついていないか注意深く見ます。
自分で全身を洗い、指先で皮膚の感触を確かめることで、小さなしこりやリンパの腫れ、トリマーさんでも気づかないような小さなポチッとした異変(メラノーマなど)を早期に見つけることができます 。
シャンプー時の触り方
シャンプー時は、爪を立てず、指の腹を使って洗うのが基本です。
犬種や季節によって、毛の長さが異なりますが、なるべく皮膚を触ってあげるように洗うとしこりや皮膚の異常にも気が付きやすくなります。
毛の長い犬種だけでなく、短くても毛並みが良い犬種は毛が水をはじきやすい子も多く、しっかり洗ってあげないと皮膚までうまく洗えない子もいます。
しっかりと石鹸を泡立ててから、皮膚まで届けるように洗ってあげましょう。
短い犬種は形としてわかりやすい傾向はありますが、毛艶もあることから、ある程度大きくなってから気付くことも少なくありません。水が流れるからと身体を毛の上からなでるだけでなく、皮膚を触ってあげるように洗ってあげるのをお勧めします。
トリマーさんなどで、プロに相談するのもお勧めです。
乾かした後のブラッシングで毛並み、毛艶の確認にもつながります。
お互いに健康でいられる時間を、一日でも長く共有すること
ペット整体の視点からお伝えしたいのは、単に不調を治すことではなく、「お互いに健康でいられる時間を、一日でも長く共有すること」です。
もちろん、それには病気などの早期発見もとても大事です。
今回は何気ない習慣も知識をもって
「まだ若いから大丈夫」と過信せず、日々の質の高いスキンシップを通じて、愛犬のわずかな変化を察知できる専門家(=飼い主さん)になってほしいと願っています。
大切な家族の健康寿命を延ばすために、私がこれまでの9頭から学んだ知識と経験を、これからも皆さんに共有して、一つ二つでも参考にしていただければと思います。












