散歩の役割－運動を愛する犬－
犬たちの本来の姿 ―運動を愛する生き物―
犬は飼い主さんと一緒に散歩に行くのをとても楽しみにしています。
ご飯をくれる人よりも、散歩に連れて行ってくれる人の方が大好きそうだと感じることはありませんか？
それくらい犬にとって散歩を始め運動するということは生活にとってものすごく大切なことなのです。
稲森院長散歩は愛犬にとってのプレゼントです。
・広い場所で思い切り走りたい
・草の上で背中ゴロゴロしたい
・そして、飼い主さんといっぱい遊びたい。
愛犬のそんな本能を心底満たしてあげられるのは飼い主さんだけなんですよ。
犬はそれぞれ身体の大きさや、犬種によって適切に発達してきた体型、性質など、さまざまです。
現代は多くの犬は家の中でヒトと同じ空間に暮らし、寝食を共にしています。
家でまったり過ごすのも心地良いものですが、彼らの生まれ持つ高い運動能力と心肺機能は、「運動することが大好き」なのが本来です。
■ 散歩がもたらす３つの大きな効果
犬にとって、運動には主にこのような効用があります。
- 健康の維持と増進
- 精神面の安定、ストレスの解消
- 社会性を身につける
健康の維持と増進
稲森院長健康の維持と増進において、運動は犬の骨格や内臓の健康に欠かせません。
- 身体機能への効果
- 筋肉量の維持・増加により、加齢による機能低下を遅らせます
- 関節の柔軟性を保ち、変形性関節症などの予防につながります
- 心肺機能を強化し、循環器系の疾患リスクを低減します
- 代謝機能が活発になり、肥満予防や体重管理に効果的です
- 具体的な健康寿命との関連
- 定期的な運動を行う犬は、そうでない犬と比べて平均2〜3年長生きするというデータがあります
- 特に大型犬種では、適切な運動習慣が関節疾患の発症を約30%低減させる効果が報告されています
- 高齢犬でも、適度な運動を続けることで認知機能の低下を遅らせることができます
精神面の成長、安定、ストレスの解消
稲森院長散歩は愛犬の身体の健康だけでなく、精神面での健康にも大きく貢献します。
散歩では身体を動かすことと同時に、家の中では味わえないさまざまな臭い、見るもの、地面に触れる肉球の感触、音などの刺激が、犬にとって、好奇心や感情を巡らせることにも繋がり、精神的な成長や安定につながるのです。
１セロトニンとドーパミンの分泌
適度な運動により、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンやドーパミンが分泌されます。これらのホルモンは犬の気分を安定させ、ストレスを軽減する効果があります。
２過剰エネルギーの健全な発散
室内で溜まったエネルギーを発散することで、不適切な行動（過度な吠え、物を噛む、落ち着きのなさなど）を予防できます。
３環境の変化による気分転換
同じ場所で過ごし続けることによる精神的なストレスを、新しい環境に触れることで解消します。
社会性を身につける
稲森院長社会性という難しい言葉を使いますが、
簡単言えば、
「飼い主さんと愛犬の関係性も踏まえた、取り巻く環境」のことです。
愛犬は散歩で自分の社会を広げ、飼い主さんとの関係を確認してゆきます。
散歩では、他の犬に出会ったり、またその飼い主さんともふれ合うことで犬の社会性が育つという効果もあります。
社会性とは、いわゆる犬の生活するために必要な関係性のことです。散歩を通して飼い主だけでなく、他の犬、人、周囲の環境との付き合い方を身に着けてゆきます。
- 早期社会化の機会
- 人や他の犬との適切な距離感を学習する機会となります
- 街中の音や動き、様々な状況に慣れる経験を得られます
- 継続的な社会性の維持
- 定期的に他の犬や人と出会うことで、社会性を維持できます
- リードを使った適切な管理のもと、他の犬との交流方法を学べます
- 飼い主との信頼関係を深める機会にもなります
- コミュニケーション能力の向上
- 他の犬との適切な挨拶の仕方を学びます
- 様々な状況での対処方法を経験できます
- 飼い主の指示に従う訓練の機会にもなります
散歩などの、犬の精神的な健康と社会性の発達に不可欠です。特に、都市部で暮らす犬にとって、散歩は自然な形でこれらの経験を得られる貴重な機会となります。
限られた時間だからこそ、今を大切に
稲森院長毎日の散歩も愛犬にとっては、とても意味のあるものです。
幼年期、青年期、壮年期、老年期それぞれに、散歩には役割があります。
愛犬にとっての運動は健康維持、増進の役割もあります。
人間と比べ、犬の寿命は短いです。その愛犬にとっては、飼い主さんとの散歩は気持ちのつながりとしても大事なものです。
